《補足》インタビュアー、イケダハヤトさんの反応
先日、イケダハヤト氏に取材して頂いたのですが、
完成した記事(http://bit.ly/1uWZf7p)に対して、
昆虫食を研究している食用昆虫科学研究会様から、
抗議が表されました。(コチラ→goo.gl/T1ZYKU )
その抗議内容に対して、インタビュアーである、
イケダハヤトさん本人は以下のように答えてます。
(イケダさん本人には掲載の許可を取っています)
個人的にも補足点を書いていきたいと思います。
インタビューした当人としては、「学会」の対応( http://t.co/FiljvQEQFk )には強い違和感がありますと表明しておきましょう。なお、これらの意見は篠原氏とは関係ないという点を先に注記しておきます。
— イケダハヤト (@IHayato) 2014, 6月 24
食用昆虫科学研究会様は、学会ではなく、
昆虫食研究を行う14名から成る自主団体です。
一度、研究会に足を運ばせて頂きましたが、
慎重かつ丁寧に学術的に研究をなされていて、
昆虫食に関して参考になることが多かったです。
①の「生食パフォーマンスは昆虫食文化の保全と普及に対し逆効果」という点について。「逆効果」である根拠が何なのか、純粋にわかりません。普及アプローチについての、何か立証された研究があるんでしょうか。また、そもそも彼はインタビュー中で生食リスクについても言及しています。
— イケダハヤト (@IHayato) 2014, 6月 24
確かに生食リスクには言及していましたが、
僕が昆虫食普及という目標を語る場において、
昆虫の生食の話を、長々としたのは誤りでした。
自分の趣味と昆虫食に関する主張は、
適切に分けるべきだったなと思います。
②については、そもそも「当学会が完全にオリジナルである」と主張するレベルの言説ではないと感じます。いずれも、その道を本気で研究すれば行き着く結論でしょう。また、インタビューであることを考えると、トークのすべてに厳密な出典を求めるのも違和感がありますね。論文じゃないので。
— イケダハヤト (@IHayato) 2014, 6月 24
研究会以外にも既に本で書かれていたりします。
ただ、僕は、研究会の勉強会に参加した際に、
そこで得た知識をそのまま話してしまいました。
「こういう組織があって参考にしてます」
という旨をインタビューでも話すべきでした。
これは些細な問題ですが、③に関しても「不正確な情報」というのも言い過ぎかと。篠原氏の「研究者/研究機関が少ない」という発言との矛盾はありません。純粋な「補足」ですよね。
— イケダハヤト (@IHayato) 2014, 6月 24
ここは同意です。不正確な情報とは違うかと。
殆ど無い=存在はしている という意味ですので。
何より「当研究会は今後篠原氏に対し一切の協力をいたしません」という態度は、真理を追究する「学会」としてはどうなんだ、という感じです。まだ会員は14名と小さい学会なんですから、仲良くやっていくのがいいんじゃないですかね。そこは。
— イケダハヤト (@IHayato) 2014, 6月 24
確かに、現時点では僕の生食の問題や、
引用等の的確な判断が出来ていないので、
研究会からしたら邪魔な存在だと思います。
その点は真摯に反省し、改善いたします。
ただ僕の独自性も大切にしようと思います。
今後僕の方針も固めて動き出す中で、
いつか同じ最終目標を持つもの同士で、
協力が求められる様な人になりたいです。
というわけで、「昆虫食」の現状と未来について考える機会となれば幸いです。
— イケダハヤト (@IHayato) 2014, 6月 24
今回の件を通して、僕も色々と考えました。
自分の今までの活動や発言を振り返りました。
昆虫食の未来を真剣に考える、良い機会でした。
関連する記事を読んで下さった皆さま方が、
昆虫食を認知するキッカケになれば幸いです。
そして、興味を持って下されば嬉しいです。
『昆虫食入門』等は初めての方にお勧めです。
派生した話としては、インタビューのなかで、話者にどこまで出典を求めるか、というのは興味深いテーマではありますね。いちいち「その話、出典はどこですか?」と聞くのは失礼ですし、話を遮ることになりますから。新聞とかだとどういう制作フローになってるんだろ?
— イケダハヤト (@IHayato) 2014, 6月 24
インタビュー内でどこまで出典が必要か。
個人的にも、興味深いテーマだと感じます。
話者のリテラシーに委ねられるのでしょうか。
と、そんな感じで振り返ってみましたが、
今回の件を通じて、一番勉強になったのは、
「発信する際は専門家のように振る舞い、
批判が来ると素人として振る舞う、
玉虫色の行動は、責任感がありません。」
という部分です。肝に銘じておきたい言葉です。
社会に影響力を持つ、ということは、
責任感もそれだけ大きくなるということ。
一つ一つの自分の発言に気をつけて、
責任感を持って取り組んでいきたいです。
お忙しい社会人に丁寧な指摘を頂け、
成長が出来る環境にいることに感謝です。
周囲への感謝の思いは絶対に忘れません。